オールカマーが去年の皐月賞馬vsダービー馬なら、神戸新聞杯は今年の皐月賞馬vsダービー馬。
同じ日にこういったレースがあるのはなかなか見れないことだと思います。
神戸新聞杯は完全に2強対決というムードが漂う中、そこに割って入る馬もいるような気がしています。
ポイント
今年の神戸新聞杯はダービー出走馬が10頭中7頭と例年より多くなりました。
先週のセントライト記念でも、結局3着内はすべてダービー出走馬で夏の上り馬は4着のブレステイキングが最高。
ダービー出走馬>夏の上り馬という構図ははっきりしており、神戸新聞杯もダービー出走馬から選ぶのがベター。
そんなダービー出走馬の中でも狙いたいのは、後方から速い上りを使って負けた馬。
そもそも例年のダービーは、ダービーポジションという言葉があるとおり道中8番手あたりの中団やや前にいた馬が有利なレース。
今年はそれに拍車がかかり先行馬に有利なレースとなりました。
勝ったワグネリアンも、2着エポカドーロも3着コズミックフォースも前にいた馬。
もちろん強かったですが展開に恵まれていた面もありました。
一方神戸新聞杯は、道中で後方にいても差し届くレース。ダービーのように前めにつけたほうがいいということもありません。
だからこそ、ダービーで後方から良い脚を使って負けた馬が一転して好走できるレースでもあります。
2017年3着のサトノアーサー、2016年3着のレッドエルディスト、2015年2着のリアルスティール等はいずれもダービーで道中後方から直線で着順を上げた馬。
そういった面が見られる神戸新聞杯において、今年はその傾向がより一層強くなるのではないかという予想ができます。
それはまぎれもなくダービーが例年より先行有利だったから。
今年のダービーで圧倒的に不利だった後方から抜群の末脚を使って負けた馬を積極的に狙いたいのが今回のレースです。
注目馬
エタリオウ
ダービーで前にいた馬が上位を占める中、ただ一頭後方から突っ込んできたのがこの馬。
あの末脚を使えるのなら神戸新聞杯では馬券内を十分期待できます。
菊花賞出走には賞金が足りているとはいえ後のことを考えると加算しておきたい一戦。
そのへんをデムーロ騎手がどう考えるかでしょう。
GI前哨戦ではやらず騎乗も多々ありますが、陣営が賞金を取りにいってほしいと伝えていればしっかり追ってくるでしょう。
賞金加算を託されたデムーロ騎手の本気騎乗は人気でも買う価値は十分にあります。
激走穴候補
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ダービーでは着順こそ目立ちませんが、上がり最速だったのがこの馬。
ワグネリアンからは0.5差と実は大きく負けておらず、後方からでも届くここなら激走の可能性は大いにあるでしょう。
父ハーツクライ×母父ストームバード系は過去このレース2着のウインバリアシオンと同配合。
そのウインバリアシオンはダービーで後方から上がり最速を使って2着。着順こそ違うものの後方から上がり最速という点は同じ。
未勝利戦や500万条件でくすぶっていたのは距離が原因で、長い距離のほうが明らかに持ち味が生きます。
初の関東圏輸送だったダービーであれだけの末脚が使えるぐらいですから、関西圏+少頭数変わりはこの馬の激走を後押しはずです。