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2018年7月27日(金)からJRAより馬場の含水率が公表されるようになりました。

これまでは馬場状態というと良、稍重、重、不良と4つの区分しかなく、良馬場でも稍重に近い良馬場だとか乾いてきて良馬場に近い稍重だとかは、その人の感覚であったり、騎手のコメント、ネットやSNSの情報を頼りにするしかありませんでした。

要はかなりあいまいであったわけです。

それが今回、馬場の含水率が公表されることでどのように変わるのか考えていきたいと思います。

 

含水率公表の基本知識

含水率公表の経緯

含水率は今回初めてJRAにより公表されるようになりましたが、測定自体は以前から行われていました。

今回それを公表することになった理由として、やはり競馬ファンから「良馬場でもどの程度の良馬場なのか」という問い合わせが多かったようで、従来の発表を補完することができればとJRA関係者の方はおっしゃられているようです。

 

 

含水率の測定時間と公開時間

含水率の測定時間は金曜日の朝レース当日(土日)の早朝で、公開時間は金曜日は昼過ぎでレース当日(土日)は朝9時20分、JRAのホームページの馬場情報から見ることができます。

それ以降の時間で含水率が発表されることがない点には注意が必要です。

 

 

含水率の測定場所

含水率の測定場所は芝・ダートともに4コーナーゴール前の2カ所で、内側から1mの箇所を測定します。

それぞれの含水率を見ていると、その2カ所で少し含水率は異なってくるようです。

公表された含水率の例

 

馬場状態と含水率の関係

良や稍重などで区分される馬場状態については従来通り、馬場担当の職員さんの手触りや踏んだ時の感触の確認と含水率を参考に判断されるそうです。

含水率がそのまま馬場状態に反映されるわけではありません。

含水率14%であっても良馬場のときもあれば稍重のときもあります。

 

 

競馬場ごとの含水率の出方の違い

競馬場別の含水率と馬場状態の関係性

芝の下に敷かれている砂の種類はそれぞれの競馬場によって異なります。そしてそれぞれの砂で水分の含みやすさが異なります。

そのため競馬場によって同じ良馬場でも含水率の数値の範囲は大きく異なり、例えば東京競馬場だと良馬場の範囲は含水率~19%ですが、阪神競馬場だと~12%ですし、小倉では東京の約半分の10%が良馬場の上限となっています。

この点も注意が必要になってきます。

 

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含水率は競馬予想に役立つのか

馬によってパンパンの良馬場が好きな馬もいれば稍重に近い良馬場が好きな馬もいます。

例えば最近だとアエロリットなんかはパンパンの良馬場が得意ですし、同世代でしのぎを削るリスグラシューは稍重に近いやわらかめの良馬場を好みます。

そういった意味では今回の含水率公表でデータを取り続けていけば、この馬は含水率が低いほど走るですとか、重馬場に近いほど好走率が高い、といったような各馬の特徴を見つけやすくなると思います。

また、含水率が低いために今日のレースは時計が速くなりやすそうだとか、その日のレースの傾向を読むのにも役立つと思います。

 

 

含水率を競馬予想に生かすときの注意点

含水率公表は朝のみ

含水率公表の注意点としてまず挙げられるのは、含水率の公表がレース当日の朝のみだということです。昼にもう1回採取して調べるということはありません。

朝の公表以降は馬場の含水率がどのように推移しているかは分からないわけです。

極端な話をすればその日の途中に雨が降ってしまうと含水率は全くわからなくなります。

季節によっても含水率の推移は異なるでしょう。

夏だと馬場は乾きやすく、含水率も朝よりかなり低くなっていそうですが、冬だとそこまで含水率の変化はないかもしれません。気温や湿度によって大きく変わってきそうです。

結局、メインレースあたりの時間の馬場の含水率というのはあいまいなのです。やはりある程度の馬場状態の推測というのは必要になってくるのかもしれません。

 

 

含水率の測定場所は内側から1mの箇所だけ

含水率の測定場所は4コーナーもゴール前も内側から1mの箇所のみとなっています。

馬場の内側が乾いてきた…というような言葉をよく耳にしますがそういった言葉がある以上、含水率の測定場所にも注意が必要です。

コースの内側を測定しているため、外側の含水率は全く分かりません

これは仮説にすぎませんが、内側は含水率9%だったけれど外側は実は15%もあるなんていうことも考えられます。

そうなるとかなり乾いているように見えて実はコースの外側はパワーが必要になるわけです。

外枠に入ったパンパンの良馬場が好きな馬は期待されて凡走という悲惨なことになります。

こうしたことがあるということも頭にいれておいたほうが良いでしょう。

 

 

まとめ

いくつか注意点はありますが、何はともあれ今回のJRAの含水率公表が競馬予想の一端を担ってくれることは間違いないと思います。

これまで非常にあいまいだった馬場状態がある程度は分かりやすくなりましたし、かなりありがたいことだといえます。

今回の含水率公表で、競馬がより面白くなりそうです。

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